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2025.01.20

【プレスリリース】マイクロプラスチック問題:デザイン主導の市民参加型科学研究の可能性


デザイン主導の市民参加型科学研究の可能性 ―環境問題へ親子参加で行動変容を促す新しいSTEAM教育プログラム―

東京大学生産技術研究所の左右田智美助教らの研究グループは,デザイン主導の市民科学・STEAM教育プログラムを実施し,親子での参加を通じて地域全体を巻き込み,環境問題への長期的な関心を促進する可能性を示した。

本研究では,世界的な課題であるマイクロプラスチック問題に焦点を当て,小学生を対象とした採取活動や,クリエイティブな解決策を考える市民科学・STEAM教育プログラムを実施した。

このプログラムは,マイクロプラスチックのサンプリング,自由研究,デザイナー主導の創造的な活動を組み合わせたもので,親子間の協働が観察された。これにより、親子参加が地域全体の環境行動を促し,問題意識の向上や研究への関心を育む可能性が示唆された。従来の研究と比較して,市民科学プログラムの中で親子で考えたプロセスが観察され,この成果はSTEAM教育や市民参加型科学研究の発展に貢献することが期待される。

雑誌名:Citizen Science: Theory and Practice, vol. 10
題名 :After-School Programme for Motivating Creative Actions Related to the Problem of Oceanic Microplastic
著者名:Tomomi Sayuda, Haruyuki Kinoshita, Fumitoshi Kato, Miles Pennington
詳しくは:https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/4681/