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2025.01.29

【プレスリリース】重いマイクロプラスチックの行方


重い材質のマイクロプラスチックの行方 ―過去65年間の北太平洋の海底蓄積を推定―

東京大学大気海洋研究所の伊藤進一教授の研究グループは,1951年以後の65年間に,北太平洋の海底に堆積した海水より重い材質の沈降性のマイクロプラスチックの海底での分布を数値モデルで推定した。

本研究では,こうした沈降性のマイクロプラスチックは黒潮などの強い海流で沖合に運ばれること,2割が放出地点から100km以上沖合で堆積していることを明らかにした。
また,沖合で2000年代以降,急速に体積が増加していることもわかった。
本研究は,海底におけるマイクロプラスチック汚染に関する対策等の立案の科学的根拠として期待される。

【プレスリリース】詳しくは:
  https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2025/20250129.html

  雑誌名:Marine Pollution Bulletin
  題 名:Heterogeneous seafloor deposition of heavy microplastics in the North Pacific estimated over 65 years
  著者名:Haodong Xu*, Yoshimasa Matsumura, Rei Yamashita, Hideyuki Nakano, Shin-ichi Ito*
  DOI:10.1016/j.marpolbul.2025.117536
  URL:https://doi.org/10.1016/j.marpolbul.2025.117536