Research研究内容

ACT I. 海洋プラスチックごみ問題に対する科学的知見充実
テーマ3. プラスチックゴミ削減方策に関する総合的研究

3-2.プラスチックごみ削減に向けた消費者意識・行動変容の社会実践的研究

プラスチックごみ削減に向けた消費者意識・行動変容の社会実践的研究

消費者のプラスチック製品に対する意識を可視化するツール「京都大学プラ・イド(Plastic Identificationの略)チャート」を考案しました(図3-2-1)。これは,製品の特徴や消費者の意識に合わせて,再生や削減,再利用などの方策を可視化することができるもので,学生や企業関係者を含めて議論を重ねて作成したことで,現在,さまざまな人たちが広く引用・活用しています。

図3-2-1:「プラ・イド(Plide)」チャートVer. 1 個人の主観・認識レベルを可視化する.浅利美鈴ほか(2021)プラスチック製品に対する消費者意識・行動の可視化ツール - プラ・イド チャートの提案と意義について.環境と安全, 12 (1), 1-10: https://doi.org/10.11162/daikankyo.20G0901

ペットボトル削減に向けたマイボトル利用促進のためのアンケート調査,それをもとにした実証実験を京都大学やリコー等で進め,ウォーターサーバーなどのインフラ整備など,研究調査手法のノウハウを得ることができました。さらに進めて,消費者の意識・行動変容にかかるモデル開発につなげていこうとしています。

また,各種行動のトリガーや国際展開として,清掃活動の重要性に着目し,ごみゼロアプリを開発しました。2025大阪・関西万博を含め,実践的に効果を検証します(図3-2-2)。

図3-2-2:530(ごみゼロ)大作戦キックオフには,大阪府吉村知事・滋賀県三日月知事・地球研山極所長ら200名が参加.